健康診断の結果を手入力で打ち込み作業なう。

とにかくデータの蓄積が重要、というのは、業界に入ってから嫌というほど学んできた鉄則で、
プライベートでも給与明細、銀行口座、クレジットカードなどの財務に分野を限らず、
PASMOの旅歴、携帯明細の通話履歴、成績表、スケジュールなど、
あらゆる分野で可能な限りのデータの蓄積に励んでいる。
(各種写真、動画、そしてこのBlogもその一環だ。Blogは2002年からの蓄積がある。)

さて、これまでは定期検診の結果を十年分ほど、エクセルに手入力で保存してきた。
MediCheck.png

しかし今後、電子カルテ化が進み、また本人への開示も統一フォーマットにより、データ交付されるようになれば、
楽チンなのだが・・・医療機関側には導入コストから反対が強く、なかなか義務化が進まない。
(特に規模のメリットのない開業医や小規模診療所では、反対意見が強い。
大学病院で電子カルテに慣れ親しんだ若い医師は、むしろペーパーレスの電子カルテの方が、
過去のX線写真や次回の来診スケジュール、事務方への各種書類と連動していて便利!
と思っていても、一方では高齢でDigital Divideにある先生方が「紙のカルテ」にこだわるのもまた事実。)

既にデータを管理するサービスは、Google Healthのように、登場してきている。
例えば、先日、Blogに書いたWiFi体重計で測定された僕の日々の体重と体脂肪率のデータは、
自動的に紐付けされてGoogle Healthにフィードされるように、設定されている。
より高頻度でよりautomated で Nice!!

検診データも、米国の一部の先進的な病院では行われているようだが、国内ではまだ皆無。
特に医療データは、センシティブな個人情報の代表格なので、セキュリティ上の問題や法的保護の問題も生じてくるし。

KindleやiPadのような、書籍の電子化を促すハードも登場してきているので、ペーパーレスは時代の流れか。

そういえば、昨今ウォール街を揺るがした、某社のCDO問題。
この事件自体についての議論はともかくとして、僕が注目したのは、内部の電子メールが公に公開されたことだった。
Carl Levins上院議員のHPで公開されている、話題を呼んだこのPDFの2ページ目以降を見た時は衝撃を受けた。
ここまで当局はぶっこ抜いているのか、と。
某社の会長、社長、役員など社のトップ・シークレットを握る高級経営陣(Senior Executive)の社内メールのやりとりが、
そのまんまぶっこ抜かれている。これも電子化が産んだもう一つの結果なのだろう。

インサイダー取引などの捜査は、昔より今のほうが、やりやすくなってきていると伺う。
現代において、個人と個人をつなぐコミュニケーションの主流は、会社、携帯、個人のメール。
合コンの後でのデートのお食事のお誘いや、ともすれば異性間の告白すらメールで行う時代なので、
携帯通話に加え、メールの盗聴を行えば、ほぼ完全にインサイダー情報のやりとりが網にかかるそう。
むしろ携帯が普及しておらず、公衆電話や、手帳を破ったメモ書きとか使ってた時代の方が物証は上がりにくかっただろうなぁ。

<米国の電子メール保存義務関連法>
(証券会社)SECにより、金融機関は顧客やトレーダーとのやり取りの全てに3年間の保存義務。
(上場会社)SOX法により、上場企業は社内の電子メールに7年間の保存義務。
(医療・健康関連企業)HIPAA法により、所定の情報について電子メールの長期保存義務。

今後は、メールに代わってTwitterにも規制かかったりして。

By admin

3 thoughts on “Medical Check and Paparless”
  1. 俺もデータは記録するほうだけど、あまりにデータを残しておくと、何かあってPC調べられたときにそこから何かばれるんじゃないかと思って悩んでます。
    電子マネーもクレカも良く使うほうだけど、あえて現金払いを選ぶときもあるし。。。

  2.  ひょっとして、大先生は家計簿をつけていますか?????

  3. >yoshihide
    何がバレるんですか!?www ワクワクッ!
    そういえばメールもHDDローカルに保存する派だったよね?
    用心深い友人は、捜査に備えて(?)HDDを”TrueCrupt”で暗号化してるよ。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/TrueCrypt
    >M先生
    シートが28枚連動してるファイルサイズ11MBのヘビーな家計簿をつけてます。
    ファイルが大きいのはクエリのせいだと思うのですが。。

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