沈まぬ太陽』観てきました。


これがフィクションではなく、実際にあった話だと思うと暗澹たる想いです。
興味を持ったので、当時の事について、ちょっと調べてみました。

外国為替先物取引について
日本航空は、毎年$10億の支払い(ドル建て)の需要があったため、毎年1/3相当額を先物予約によりヘッジしていました。しかし何を思ったか、1985年8月~1986年3月にかけては、184円/$で11年物の為替予約を総額$36億分行いました(ドル買い=長期の円安推移に賭けた)。ところが翌86年には、為替相場の変動により、140億円の為替差損を計上し、批判の矢面に立たされました。その後は、以下のチャートを見るまでも無く皆さんご承知の通り、円高傾向が続き為替差損を計上し続けました。

これ以外にも、86年の決算では、73億円の使途不明金(政治工作費関連と思われる)が発生してます。(当期のEBITは51億円です!!)

(以下は推計。ex.1986年度は推計-100億だが、実績は-140億。)

事故原因について
運輸省航空事故調査委員会報告書(JA-8119/JAL123便)
第102回国会 運輸委員会 第14号
第102回国会 交通安全対策特別委員会 第9号 会議録

会長辞任劇について
伊藤淳二会長の退任挨拶

伊藤会長は後に、日航ではなく自らの会社(カネボウ)を潰してしまったが。。。

第108回国会 運輸委員会 第1号
○西中委員 初めに、提案されております法案とは直接関係はございませんけれども、大臣に一、二点お伺いをいたしておきたいと思います。
 それは日本航空の伊藤会長の問題でありますけれども、去る三月十四日、運輸大臣に辞意を表明し、大臣もこれを了承されたということでございますが、今回の辞意表明は、ことしの夏に予想される日本航空の完全民営化を目前にいたしておりますものだけにかなり重いものであるというふうに認識をいたしておるわけでございまして、大臣としてこれをどう受けとめていただいておるのか、どうお考えであるのか、その点を伺っておきたいと思うのでございます。
 巷間、日航の首脳の対立や伊藤氏の労務政策、こういったものについて問題があるように伝えられてはおるわけですが、今後、後任人事等についてもどういうお考えで臨まれるのか、あわせて伺っておきたいと思います。

○橋本国務大臣 正式には、三月十日に閣議で日航の民営化に関する法律案を決定いたしたことに対しお礼の電話をいただきました際、伊藤会長から今期限りで会長を辞任したいというお申し出がございました。そのときは電話でありましたので慰留をいたしまして、翌々日、十二日の夕刻からお目にかかり、何とかそういう状態にならないようにというお願いをいたしましたが、大変辞意をかたくお持ちでありましたので、やむを得ないことと判断をし、外に対する公表はいろいろな影響もあることでお控えを願い、発表のタイミング等をお任せいただいておりましたところ、一部の報道機関に実態とは違う報道がなされましたことから、急速伊藤会長と御相談をし、辞意の表明がありましたことを私から公表し、会長からも記者会見においてその意向を発表されました。
 ただ、その時点におきまして、三月三十一日をもって会長の座を引きたいという伊藤会長のお気持ちに対して、私はなお、何とか六月の定時株主総会までお残りをいただきたいというお願いを申し上げておりましたが、大変辞意がかたく、受理をせざるを得ないかという思いを持ちながら臨時役員会の結論を見守っているという状況であります。今まさに、御承知のとおりと申しますより御指摘のとおり、民営化に向けて一層の経営努力をしていただかなければならない日本航空に大変大きな影響を与える問題でありますだけに、私自身もこの状況に苦慮いたしております。(後略)

By admin

2 thoughts on “NAL is not JAL: Sun which never sets”
  1. ブルーな気分の会計系の仕事をしている人 より:

     私も、この映画を観ました。 重たかったです・・・。

  2.  っていうか、なぜに映画館の場所が亀有なんですか???

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