About
- 我が家で小学校受験に挑んだ際の記録
Result
- 出願:14校(私立8校+国立5校+都立1校)
- 最終合格:私立2校
- 東京女学館(一般)・西武文理
- 不合格:12校
- 1次抽選落ち:国公立4校(国立3校+都立1校)
- 学芸大附属竹早・筑波大附属・お茶の水女子大附属・都立立川国際
- 1次考査落ち:2校(私立2校)
- 洗足・早稲田実業
- 最終不合格:6校(私立5校+国立1校)
- 浦和ルーテル・さとえ・東京女学館(AO)・東洋英和・晃華(2回)・学芸大附属大泉
- 1次抽選落ち:国公立4校(国立3校+都立1校)
- 試験時間重複で受けられず:2校(私立1校・国立1校)
- 晃華(1回)・学芸大附属小金井
- 私立1校は、前日程で志望度の高い学校に合格したため出願せず
- 宝仙
Summary
- 小学校受験は想定以上に受からないので、可能な限り多く出願した方がいい
- 最終合格率を見ると人気校は1.5%~という高倍率の戦い
- 私立校を全落ちした場合のため、バックストップとして国公立も可能な限り出願すべき
- ただし国公立の1次抽選ガチャの倍率も2~10倍あり、抽選通過は完全に運要素
- 日程も運要素が強く、考査・面接日時が運悪く重なり、二者択一を迫られる場面も多い
- 全ての出願校を受験できる訳ではないため、予め優先順位を全出願校につけ意思決定できるようにしておく
- 自分のケースでは、2校(晃華1回、学附小金井)が日程重複により受験できず
- 入学金の資金繰りに注意
- 良くも悪くも全部合格した場合には、私立の入学金だけで3,948,800円かかる
- 試験日程もうまくできており、9月(埼玉校)から合格発表が始まり、10-11月の私立本命校で入学金振込ピークを迎え、12月に国公立校(入学金無料)の合格発表で終わる
- 最速だと合格発表翌日中までの入学金振込が求められる
- 入学金が最も高いのは早実の650,000円。11/12合否発表→11/13振込
- 試験日程もうまくできており、9月(埼玉校)から合格発表が始まり、10-11月の私立本命校で入学金振込ピークを迎え、12月に国公立校(入学金無料)の合格発表で終わる
- 自分のケースでは、良くも悪くも1校しか入学金振込が発生せず、結果的として捨てる入学金は無かった
- 良くも悪くも全部合格した場合には、私立の入学金だけで3,948,800円かかる
- 10月後半~11月前半の予定の見えなさ
- 親としては、保護者面接3本が同日に重なった10月24日がクライマックスだった
- 東洋英和と女学館は共に志望度が高かったが、二週間くらいある面接日程候補から、まさか同日になるとは想定外
- 10:05-11:00 東洋英和(親子面接)→11:00-12:30 女学館(一般・親のみ)→15:40-17:10女学館(AO・親のみ面接)
- 午前で子供をおいて移動(港区→渋谷区)がぎり成立し、両方とも受験できた
- 逆に日程に恵まれなかったのは、11月1日と11月29日
- 11月1日は、女学館(AO考査)12:10-14:00、晃華(1回考査)14:20-が重なったが、港区→調布市の移動は20分では困難で、後者の受験を断念
- 11月29日は、学附大泉(考査1日)13:00-15:00と、学附小金井(考査1日)13:45-15:05が重なり、練馬区 or 小金井市の二者択一となり、2次抽選のあり後者を断念
- 出願順などで時間帯が決まるため、もうちょっと調整できれば両方受験できたかも
- 親としては、保護者面接3本が同日に重なった10月24日がクライマックスだった
- 費用対効果は悪い
- 自分のケースはおそらく費用かけ過ぎてしまった方なのであまり参考にならないかも
- 他所の家はこの半額以下だったりするのでは?知らんけど。。。
- 課金すれば受かるというものでもないが、ここまで来たら腹括ろうと思った
- 早生まれのハンデもあった
- 小学校受験は、児童のペーパー試験・面接・運動能力・行動観察のみならず、保護者の面接・志願理由・小論文(浦和ルーテル)・経歴職歴学歴なども総合的に勘案される
- 小学校受験は浪人が許されない一発勝負であり、受験対策はどこまでやっても終わりがない
- 各種の特訓講座や模試を含めて、課金にも上限はない
- また費用に現れないものとして、生活態度・豊富な自然体験などのためには、家庭のかなりのリソース投入が必要
- 模試や偏差値があてにならない
- 母数の少なさ、試験本番と模試環境の違い(特に児童は不慣れな環境で緊張したり、試験当日の気分・気持ちに大きく左右されて行動が変容する)があり、試験当日に全力出せるか自体がかなりの運要素
- ただし全力出しても受からない仕上がり具合ではそもそも論外なので、平素に合格点を出せるように基礎学力や生活力を可能な限り高める必要はある
- この児童の感情コントロールを親がいかにうまく行うかも重要
- 母数の少なさ、試験本番と模試環境の違い(特に児童は不慣れな環境で緊張したり、試験当日の気分・気持ちに大きく左右されて行動が変容する)があり、試験当日に全力出せるか自体がかなりの運要素
- 自分のケースはおそらく費用かけ過ぎてしまった方なのであまり参考にならないかも
- 受験塾について
- 通いやすさから慶応会をメインの塾として選択したが、早慶志願者が多く、女子校対策は不足することが多いことから、年中2月夏以降に、こぐま会の女学館対策コースに通うことに
- 女子校の校長が直接教室に来て説明会をしたり、過去問や面接で聞かれた質問が即日共有されるなど、女子校対策の強さを感じた
- また学校別過去問や面接質問、志願者の中での偏差値データが出る点は優れていた
- 保護者の精神教育や児童の運動訓練は、慶応会の方が凄かった。理事長のキャラが強烈なので、好き嫌いが二極化するが
- 通いやすさから慶応会をメインの塾として選択したが、早慶志願者が多く、女子校対策は不足することが多いことから、年中2月夏以降に、こぐま会の女学館対策コースに通うことに
- やってみての感想
- 大変だったが、小学校受験を通じて得られるものも多く、結果としてやって良かった。ただしこう言えるのも、納得できる志望校に結果として合格したからか?
- 良かったこと
- 親と子のあるべき理想の姿と現実を認識し、ギャップを埋める努力をするようになった
- 親と子の関係性を言語化し、強化することができた
- 「志望校」や「家庭の教育方針」を確立すべく、父親・母親の相互の考えの相違と認識のすり合わせを何度も行う中で、強い協働・連帯、親としての教育に対する熱意が育まれた
- 親として子にできることは全部やったという自己肯定感
- 小学受験を経験した親同士の結束、同じ試練を乗り越えて入学する親との結束感
- 悪かったこと
- 子供にペーパーをやらせるのは、かなりストレスフル。強く叱責しないといけないことも
- コスパは良くない
- 暑い中でスーツ着用を強いられる場面が多い
- 土日はほぼ潰れるし、平日も学校説明会や面接対策などで潰れがち
- コネ的なものは機能したか?
- 女学館AOを落ちた時点で特に機能していない
- 世帯収入も統計的には上位0.3%以内だが特段機能した形跡なし
- そもそもそのセグメントに位置する世帯ばかりが受験しているので大差無し
- この高倍率を見るに、親はネガティブチェックはあれど、決定要因はほぼ児童の仕上がり具合(ペーパー+行動観察の素点)
- 結論:万人にオススメできるものではないが、やれる時間と金銭があるならやるべき
Cost
- 総コスト 5,732,155円
- 慶応会(中野区) 4,557,950円
- こぐま会恵比寿校:女学館対策コース(幼児教育実践研究所) 484,605円
- 受験料(国立1,100円~私立35,000円の合計) 299,600円
- 入学金 290,000円
- その他教材・資料等 約100,000円
- 私立小の学費(6年間) 6,516,000円
- 入学金・施設費 450,000円(入学時のみ)
- 授業料等 6,066,000円(年間1,011,000円 x 6学年)
Data
- 2024年度合格率(一部は現時点でデータ非公開のため2023年度)
2023/2024年度 各通過倍率 | 1次抽選[公立] (A) 1次考査[私立] (A) | 考査[公立] (B) 2次考査[私立] (B) | 2次抽選[公立] (C) | 最終合格率 (A)x(B)x(C) |
お茶女(女児) ’24 | 12.1% | 13.1% | – | 1.5% |
学附竹早(女児) ’24 | 14.9% | 17.7% | 60.6% | 1.6% |
筑附(女児) ’24 | 50.0% | 11.9% | 66.7% | 4.0% |
立川国際(女児) ’24 | 29.6% | 14.5% | – | 4.3% |
学附大泉(女児) ’24 | 90.0% | 8.9% | – | 6.6% |
女学館(一般) ’24* | – | 8.3% | – | 8.3% |
東洋英和 ’24 | – | 8.5% | – | 8.5% |
学附小金井 ’23 | – | 15.9% | 61.9% | 9.8% |
早実(女児) ’24 | 14.5% | 69.2% | – | 10.0% |
洗足(女児) ’24 | 37.5% | 42.9% | – | 16.1% |
晃華(2回女児) ’24 | – | 22.0% | – | 22.0% |
晃華(1回女児) ’24 | – | 39.7% | – | 39.7% |
さとえ ’24 | – | 37.3% | – | 37.3% |
女学館(AO) ’24 | 44.4% | 44.4% | ||
ルーテル(女児) ’24 | – | 61.6% | – | 61.6% |
西武文理(女児) ’24 | – | 94.1% | – | 94.1% |
- 2024年度受験→最終合格数(一部は現時点でデータ非公開のため2023年度)
2023/2024年度 各受験→合格数 | 1次抽選[公立] (A) 1次考査[私立] (A) | 考査[公立] (B) 2次考査[私立] (B) | 2次抽選[公立] (C) | 受験→最終合格数 |
お茶女(女児) ’24 | 1,634→26 | 198→26 | – | 1,634→26 |
学附竹早(女児) ’24 | 1,252→20 | 186→33 | 33→20 | 1,252→20 |
筑附(女児) ’24 | 1,615→807 | 807→96 | 96→64 | 1,615→64 |
立川国際(女児) ’24 | 675→200 | 200→29 | – | 675→29 |
学附大泉(女児) ’24 | 681→613 | 506→45 | – | 681→45 |
女学館(一般) ’24* | – | (424-40)→32 | – | (424-40)→32 |
東洋英和 ’24 | – | 585→50 | – | 585→50 |
学附小金井 ’23 | – | 528→84 | 84→52 | 528→52 |
早実(女児) ’24 | 448→65 | 65→45 | – | 448→45 |
洗足(女児) ’24 | 299→112 | 112→48 | – | 299→48 |
晃華(2回女児) ’24 | – | 50→11 | – | 50→11 |
晃華(1回女児) ’24 | – | 73→29 | – | 73→29 |
さとえ ’24 | – | 467→174 | – | 467→174 |
女学館(AO) ’24 | – | 90→40 | – | 90→40 |
ルーテル(女児) ’24 | – | 164→101 | – | 164→101 |
西武文理(女児) ’24 | – | 286→269 | – | 286→269 |
Schedule
- 受験日程
学校名 | 1次 | 2次 | 合否 |
ルーテル | 8/28親子面接 | 9/22考査 | 9/26不合格 |
西武文理 | 9/3親子面接 | 9/17考査 | 9/19合格 |
さとえ | 9/16親子面接 | 10/2考査 | 10/4不合格 |
洗足 | 10/19考査 | – | 10/20 一次不合格 |
学附竹早 | 10/21一次抽選 | – | 10/21抽選落ち |
女学館(AO) | 10/24親のみ面接 | 11/1考査 | 11/1不合格 |
東洋英和 | 10/24親子面接 | 11/2考査 | 11/3不合格 |
女学館(一般) | 10/24親のみ面接 | 11/3考査 | 11/3合格 |
晃華(1回) | 10/22親子面接 | 11/2考査→未受験 | – |
早実 | 11/3考査 | – | 11/7考査不合格 |
晃華(2回) | 10/22親子面接 | 11/4考査 | 11/5不合格 |
学附大泉 | 10/13一次抽選 | 11/30-31考査 | 12/2不合格 |
筑附 | 11/11一次抽選 | – | 11/11抽選落ち |
立川国際 | 11/13一次抽選 | – | 11/13抽選落ち |
お茶女 | 11/18一次抽選 | – | 11/18抽選落ち |
学附小金井 | 11/30-31考査→未受験 | – | – |