松下政経塾に行ってきました。

面白かった話をメモメモ。

・刀鍛冶の逸話
<良き師からは上手しか出ない。名人が出ない。師匠を超える範疇に育たない。>
刀鍛冶の師匠に弟子入りするものは多い。ある師匠は3年間、弟子に鎚も触れさせず毎日雑用ばかり。弟子のほとんどは3年以内に失望して辞めていく。一方、ある良き師匠は、懇切丁寧に指導し、数年経つと弟子はある程度は鍛冶ができるようになる。ところが、良き師からは上手な刀鍛冶しかでない。名人がでない。一方で、放置プレイの師の弟子が辞めていく中で、それでも耐え忍ぶ弟子がいて、その弟子が5年すると師匠は少しずつ指導を初め、7年すると名人が出る。
(「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ」(山本五十六元帥)という言葉も世にはありますが、こちらは名人ではなく、模範的海軍軍人 or 社員 の育て方、ということなのでしょうか。)

・民主主義の話
<経済を追求して民主主義は成功する>

・依頼心の話
<会社に入る若者。人をあてにしない。良き師を探してはならない。自分で道を見つける。>

・将棋の名人の話
今は名人と呼ばれる人は、小学2年生の時に決意し、近所の名人(順位15位以内)に弟子入りした。
そして最初に指示されたのが、師匠の打った手の記録の勉強であった。その時に、当時小学生だった名人は「今後、私の将棋に口を出さないでください。私の将棋は私の創るもの。あなたの真似をしたら、あなたにしかなれない。私は日本一を目指すのであるから、その上をいかねばならないのだ。」

1946年 戦後の荒廃→PHP研究所
1980年 憂国の想い→松下政経塾(私財50億+寄付金70億)
<戦争のうまい/下手よりも、政治の善し悪しの方が、よっぽど重大であった。>

・95名の参加者リストが配られ、ネットワーキングを促すあたりが、さすがでした。
ABNアムロやアビームの人の名前もありました。議員さんなど普段会えない方とお話できて面白かった。
あと印象に残ったのが、McKinseyの人との会話。「LSEに行って、ビジネススクールの勉強は、別に本で学べることばかりレベルは大した事なかった。むしろ卒業生ネットワークの凄さに感銘を受けた。ただし在ロンドン中心のネットワークで国内での活動にはあまり役に立たない。」「その点で、松下政経塾の少人数制や比類なき厚いOB層に興味を持った。」
ちなみに某社にもOBがいます。一度社内の勉強会でお話を伺ったことがありますが、めちゃめちゃ日米の政局や選挙について詳しかった!

場所が藤沢で、ちょっとした小旅行でした。


繁盛・幸福・平和(PHP)

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