時間ができたので昨日より航空の学科教習を始めました。
佐賀空港にいる教官とマンツーマンで、Webカメラを使いライブチャットをしながら、航法・航空気象・航空工学・航空通信・航空法・航空生理学などの講義を受けます。
今後、復習を兼ねて学科の要点をメモしていきます。
・航空単位について
＜距離＞
緯度1度 = 緯度60分 = 60海里
1 Nautical Mile（国際海里）= 1.852km （= 緯度1分）
1 Statute Mile（米陸里）= 1.609km
＜速度＞
1時間に 1 NM（海里） 進む = 1 knot(s)
1時間に 1 mile（陸里） 進む = 1 mph (mile per hour)
＜長さ＞
1 feet = 30.48 cm （-> 高度）
1 inch = 2.54 cm （-> 部品寸法）
＜重量＞
1 lb(s)ポンド ≒ 0.45kg （-> 重量重心）
1 gal ガロン = 6 lbs = 3.785 L リットル （-> 燃料）
1 qt クオート ≒ 0.9 L （-> 潤滑油）
＊飛行機は米国製が主なので、メーター等や諸元表記が米単位と国際単位の併記なので注意。例えば速度計には、M.P.H. と knot(s) が併記されているが、日本人パイロットは、knot(NM) しか使わない。
＊重量換算は、W&B(Weight and Balance: 重量・重心)を算出する上で非常に重要。必ず暗記すること。
Pilot + Passenger + Baggage + Fuel = 積載重量
であるが（潤滑油は自重に含まれる）。前3者は単位はポンドだが、Fuelだけがガロン単位なので厄介。日本では航空燃料の給油はリットル単位だが、燃費計算はガロンで行い、W&B計算はポンドで行うため相互変換が即時にできるように。
例えば・・・100L給油した -> 26.42gal -> 158.52 lbs。
＊もう少し詳しく説明すると、航空ガソリン(AVGAS 100)の比重は約0.72。1ガロン = 3.785L。1kg = 2.22ポンド。1ガロン=3.785L * 0.72 * 2.22 ≒ 6ポンド
＊オイル（潤滑油）は、気圧変化によりすぐ消耗する。長時間フライトの際には必ず予備のオイルを積むこと。
・推力、抗力、揚力、重力（重量）の関係
・加速度(Acceleration)、翼形(Airfoil)、迎え角(Angle of Attack)、取り付け角(Angle of Incidence)、キャンバー(Camber)、翼弦(Chord)、力の成分(Component)、相対風(Relative Wind)
・速度(Velocity)、翼面積(Wing Area)、翼の平面系(Wing Platform)、翼幅(Wingspan)
・ベルヌーイの定理、ニュートンの運動の第三法則（力の反作用）
・主翼による揚力の発生量を決めるのは･･･
空気中の翼の速さ、迎え角、翼の平面系、翼面積、空気密度。
速度↑=揚力↑、迎え角↑=揚力↑、キャンバー角↑=揚力↑、面積↑=揚力↑、空気密度（圧力）↑ = 揚力↑。
・迎え角はセスナで大体max 18～20%。これ以上大きいと失速。
・対気速度（≠対地速度）
『normal approachに始まり、normal approachに終わる。』
着陸さえ修得すればマスターしたも同然。
魔の11分間（離陸後3分間＋着陸前8分間）。
・離陸時（対地速度↑＋高度↑＋揚力↑）、
着陸時（対地速度↓＋高度↓＋揚力↑）。
着陸時がもっとも危険。速度と高度は減少、かつ揚力を最も必要とする。
ベルヌーイの定理から外れる瞬間。ものすごい緊張する瞬間。
プレッシャーのあまりパイロットの思考力は大幅に減衰する。
『空中では地上の六分（60%）頭。』
早く実機訓練いけるようがんばるぞ！GW中は6時間の学科受講予定。
>>平成21年3月期学科試験過去問（国土交通省）
>>平成21年3月期航空英語能力過去問(MP3)（国土交通省）
>>パイロットになるには（国土交通省）