契機
きっかけは子供のお受験でした。
長男の幼稚園2年保育の受験本番が1ヶ月後に迫る中で、お教室で親子面接の練習に挑んだところ、不動の姿勢が苦手でふらつきがあり、礼節・敏捷さを学ばせる目的で、従前よりやらせたいと思っていた空手の門を叩くことに。
道場選び
十年以上住んできてまったく意識したことが無かったが、我が家の周辺には、極真会館、正道会館、その他さまざまな武道流派の道場が存在していました。
最初は、YouTubeで有名な、子供向けで定評のある女性指導者がいる、極真会館浜井派を検討したものの、予約でいっぱいでクラスに空きが無く断念。
他に無いかとGoogleMapsで検索して見つけた、家から自転車で5分(1.2km)程度のところにある、剛柔流の道場へ体験で行くことに。
意図とはズレて長女に
現代っ子でテレビっ子の長男に礼節とたくましさを教えることが目的でしたが、行ってみると長男はママから離れたがらず断念。長女はしっかり師範の指示を聞いて、集団行動で準備運動や形の稽古をしていた。
甘えん坊の長男やナヨナヨの長女と、歳の変わらぬ(あるいはより年少の)子どもたちが、しっかりと練度の高い形を鍛錬し、館長に礼!互いに礼!正面に礼!をしている姿は理想の姿で、運動能力の向上を含め、長女の入館をその場で決定。
最大週3回通って、月謝6千円というのは、お教室や英語学童の感覚からすると、割安な感覚だった。
ピアノ
また長女は、土曜日にピアノ教室にも通っているものの、そちらの練習には熱心ではなかった。ピアノは週1度だけ1時間やっただけで出来るようになるものではなく、毎日家で繰り返し練習しなければ上達しないが、小学校後に学童から帰宅すると最速でも19時を回り、夕飯食べて宿題してお風呂入ると毎日21時を過ぎてしまいい、翌朝6時起きで、ピアノをやる余裕はなし。
また親が教えようとしても、ピアノの練習を嫌がるので、別な方向性を模索していた。
そんな中、体を動かす方には楽しんで取り組んでいる様子で、また土曜17時からで、その場で体を動かして会得する空手は、週末の時間を有効に使うにはちょうどよい科目だと感じた。
パパ参戦
娘が空手に入館すると同時に、パパも入館を検討するように。
元々、高校生の時に「大学に入ったらやりたいこと」として、専門科目として興味のあった法学以外に、英語・IT・武道の三本柱があった。ダブルスクールに時間を取られる中で、武道のみ未遂となり、やり残し感があった。
また自衛隊の訓練・間稽古等で、主に普通科の格闘指導官などの方から格闘の手ほどきを受ける中で、純粋に精強に至る技術としての武術にも関心が高まり、自身も挑戦したいという想いがあった。
ただし、仕事にも忙しい中でやるタイミングを逸していたが、ママに「パパもやったら?」と言われたのが意思決定を後押しし、長女に遅れること1週間で、パパも入館を決意。
さっそく中野駅の南側にある守礼道という専門店で道着も父娘で採寸・注文。
剛柔流
まったく前提知識無しで入った空手道場だったが、そこが東京総本部道場で、流派でニ番目の重鎮が同館長だった。また当初検討していた極真とは異なり、フルコンタクトは行わない形中心で、怪我すると各種業務に支障をきたす社会人には最適な流派だった。
筋肉やパワーで防御するのではなく、自然な形で受け流して防御し、流れるような挙動で攻撃を鋭く繰り出す、鍛錬を積んだ先輩方の円を描くような美しい動作はすごい。
理論と実習
週3回(火・木・土)に稽古があるが、仕事多忙で平日は基本的に難しく、土曜の夜しか通えないが、その分、テキスト・DVDと関連書物などを読んで、頭で理解して覚える大人アプローチを行っている。
頭で理解して、体で再現するというのは、自衛隊の基本教練や礼式と似通っており、また背後にある理論を理解した上で実際にできるようにするという点では、航空機操縦の座学と実機訓練に似て、理論x技術が合致すると、一つ上のステージに昇華されていく感覚は気持ちのよいものである。
ペーパーレスのスマホ時代なので、テキストは勉強中の形・分解・組手をPDFにスキャンして覚えるまで持ち歩き、DVDはiso形式にリッピングした後に、自分限定のチャンネルにuploadして繰り返しスマホで見ることで、上級者の動作を覚えるようにしている。
本
極真と異なり、剛柔流の商業本は限られている。渡口政吉先生の『空手の心』(ISBN: 9784048520294、1986/1/1、角川書店)という本が読みたいが絶版で、中古流通価格は2万円程度。復刊ドットコムでもまだ厳しそう。
ということで、とりあえず松濤館流の『義珍の拳』を図書館で借りて読んでいるが、空手のルーツや、沖縄方言のカタカナで覚えにくかった、各種形(カタ)についての逸話があり、とても面白い!伝統空手ならではの、歴史を受け継ぐ認識も醸成される。
昇級審査
娘に負ける訳にはいかない!と大人の本気で勉強して、各挙動や指導の内容をメモで残し、練習を重ね、現在進行系で修練を続けている。可能であれば何年かかるかわからないが、黒帯・初段を目指したい!
- パパ
- 2024/10/19 入会(一般部)
- 2024/11/21 9級審査→合格
- 普及型第1(型+分解)
- 2024/12/26 8級審査→合格
- 普及型第2(型+分解+基礎組手1)
- 2025/5/17 7級審査→合格
- 撃砕第1(型+分解+基礎組手2)
- 2025/
- 撃砕第2(型+分解+基礎組手3)
- 長女
- 2024/10/12 入会(少年部)
- 2024/12/14 9級審査→合格
- 2025/5/10 8級審査→合格
- 長男
- 2025/1/25
- . 入会(少年部)
- 2025/5/10 9級審査→合格