おこんばんわ。
さて昨日、ドコモ山田社長が「2011年4月から出荷する全機種をSIMフリー端末にする!」と発表したので、これを機に、各キャリアによって提供されている通信プランを、ユーザーサイドから簡単にレビューしてみました。
<電波の質とキャリアのインフラ構築コスト>
電波の品質とかカバーエリアの点で、ドコモ>KDDI>ソフトバンク、とされているのは、インフラ設備や規模の面もありますが、この点で最下位なソフトバンクの主張によれば、それ以上に「電波の質」を左右するのは、周波数帯だそうです。(参考記事)
都市部では800MHz帯(ドコモ)の方が2GHz帯(ソフトバンク)よりも、ビルや屋内への到達度がよく、地方では4倍も電波が届く、といってます。
事業者の立場からすれば、800MHz帯(ドコモ)は2GHz帯(ソフトバンク)よりも、1.1~4倍ほど電波の到達距離が広く、基地局建造コストも60%以上高くつく、というのがソフトバンクの主張です。
これが事実あれば、つまり2GHz帯の免許しか割当てのないソフトバンクでは、ドコモ並の電波カバレッジを行うには、単純に60%以上のコストがかかるので、事実上競争力や資金力の問題から不可能なわけで、これが孫社長が「SIMロックを解除したくない!」とする根拠となっています。
逆に言えば、有利な電波帯、既存の強固なインフラを有するガリバーのドコモにとっては、「ソフトバンクって電波悪いですよね?繋がりませんよね?」と消費者に訴求して、番号ポータビリティーやSIMロック解除により、利用者数を獲得できるポイントでもあるわけですね。
なお、以上に関して、一人ぽっちCDMA2000系のKDDIは、そもそもこの流れに関係ないので今回は無視です。
一方で、ドコモは利用料が高い、というのも事実。
<データ定額料金>
ドコモ: パケホーダイ・ダブル5,985円+moperaUライトプラン315円+タイプSSバリュー980円=月額7,280円(現在)
ソフトバンク: パケットし放題 フラット4,410円+S!ベーシック315円+ホワイトプラン980円-月々割1,920円=月額3,785円(現在)
<パケット通信速度>
ドコモもソフトバンクも、3.5G – HSPAカテゴリ8 (規格上は、下り7.2Mbps/上り2Mbps)に対応していますが、実際はどのくらい速度が出るのか。http://mpw.jp で調べてみました。
ドコモ: 平均 1,330kbps (←ちなみにうちでは、1,770kbpsでました)
ソフトバンク: 平均 755kbps
この辺りが、カバーエリアの広さ以上に、実感しやすい通信品質の差になっているのかもしれません。
<速度が遅くていいなら、格安の定額SIMカードという選択肢も>
近年では、NTTドコモのネットワークを間借りして、格安の定額SIMカードを販売している業者もいます。
データ通信のみで音声通信はできない、
また通信速度に関して上下300kbps超まで、という制限がありますが、
一年間使い放題定額で29,800円(月額2,484円)と格安なので、二代目需要にはいいかもしれません。
なお、ドコモのXperiaで動作確認済みです。
例えば、通話用のガラパゴス携帯とデータ用のスマートフォンを二台持ちというユーザー、
あるいは、Android携帯とiPhone4の二台持ち、という変態さんには、片方を格安データSIMカードがいいかもしれませんね。
(追記 2010/07/23)
b-mobileの公式サイトによれば、定額データ通信だけでなく、音声通信サービスも開始したようです。
定額データ通信に最大25分の無料通話を付けて、月額3,960円だそう。(他社比較)
bMobile SIM by 日本通信
グレイト!これで愛機が日本でお蔵入りせずに済みます!情報サンクス!