日本人には特定の宗教を持たぬ者(無宗教)が多いが、欧米では「神を信じていない」というと「イコール共産主義者」と思われるので、海外に住んでた時は、BuddhistとかShintoistとか適当に答えていた覚えがある。そんな神の存在を否定することがタブーな欧米で大ブームな本が、科学的・思想的にに神を否定するこの一冊。

僕は特に固有の宗教を持たず(無宗教)、むしろ科学的思想としては存在を否定している(無神論)が、家のお墓は浄土真宗で、幼稚園はなんかの仏教系、そして学生時代は一貫してカトリック系マリア会とイエスズ会のミッションスクールを経験した。その過程で教養として、色んな宗教の勉強をさせられた。般若信教を暗記したり、聖書の解釈なんか試験で出たりした。仏教の教義やイスラム教に関する解釈などもかじったり。日本人だからできる超チャンポン思想だね。

宗教政党がある信心深い国(ドイツのCDU、キリスト教民主同盟など。)や、国教を持つ国も多く、建国の経緯や歴史的背景だけでなく、現代の政治構造の理解にも宗教に関する知識や理解は教養として欠かせない訳だが、しかし無神論の側からの主張は、全ての宗教を敵とするためタブー視されているのか、あまり積極的に学ぶ機会は少なかった。高校の時の政経の教師が今時珍しく、マルキストだったのでちょっと教わったかな。今考えると、カトリック校の癖に、政経や国文の教師は左翼や赤系が多く(というか全教組?)、国歌斉唱で起立拒否してたな。マルクス、ニーチェ、フロイト、サルトルの著書は、そんなに好きになれなかった。

個人的には、世界観の説明に神の存在・意思の介在などを必要としないという考えなので、無神論に近く、リチャード・ドーキンス博士の本は、一度読んでみたいと思っていたので購入~。

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