今日は、とある会社の社長とミーティング。
その時、社長は・・・
「足元の稼働率はフル稼働で100%。定期検査や補修を含めても、95%程度」
といっていた。
どこまでも技術屋な社長で、投資家には結構そっけなかった。
「・・・これじゃ投資家にウケ悪いだろうな」と思い、ちょっとネガティブ。
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会社に帰った後、バリュエーションのシートをポチポチ作ってて、気づいた。
「なんだこれ、通期の会社の利益計画を、中間で超過達成してるやん。」
売上高の進捗こそ65%だが、営業利益・経常・純利を、中間で超過達成済。
なんでこんな会社予想になってるか悩んで、経営企画担当役員に即電話。
いわく「下期以降には、点検や補修で、不稼働日数を織り込んでます。」
しかし、不稼動日数を織り込んだところで、稼働率は50%にはならない。
社長の「不稼動を含んだ上で95%」との発言と、齟齬が生じる。
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悩んだ挙句に、バリュエーションのシートを見て、あっ!と気づいた。
「なんだこれ、前年度実績のマージンに、単純に+2%しただけじゃん!!
・・・つまり、売上高こそ積み上げ方式で予想しているようだが、
営業利益、経常、純利益は、それぞれ、
(前年度の実績マージン+2%)を掛け算しただけ、になってる。
例えば、前年度の営業利益率が25%なら、予想は27%。
ところが、上期からは先行投資していた設備が稼動し、利益貢献を
始めているので、中間9月期では、営業利益率は40%に回復している。
ざっくり、売上高*(40%-27%)分くらい、営業利益が上ぶれる。
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問題は、株価に織り込まれているか、というところ。
証券会社のカバーや機関投資家の保有が一切無く、
連結決算も始めて二年くらい。どこまでもマイナー銘柄なので、
ひょっとしたらこれはイケるかも!?と思ったり。
織込まれてないと考えたのには、実は、とある特殊事情があるのですが、
そこまでいうと特定されてしまうので、ここでは書けないな。。。
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こんな流れで、定性分析・定量分析とかして、投資機会を探してるが、
ストレートにアイデアが当たると、気持ちいい!
(実際には、こんなざっくりじゃなくて、より緻密にやってるけどね。)
結構、エントリーやエグジットのタイミングが難しかったりするが。
様々な産業の秘話や、マニアックな知識も修得できて、正直とても楽しい!
てか給料もらってて、この自由度は普通の仕事じゃないんだろうな。
・・・そういえば、12/19~1/11まで24連休戴きます。