本日上映開始。2010年1月より全国拡大上映。

9月7日に、資本主義の御用端末=Bloomberg の記事で存在を知った作品。

http://www.capitalismalovestory.com/
邦題:キャピタリズム~マネーは踊る~ 12/5より

まだ作品を観ていないので、感想は述べられないが、リーマンショック後の、
金融業界や米国の制度に対する痛烈な批判が、社会主義者的な監督の立場から描かれているようだ。

米国で観た人から、「英語が難しい」という事前通報があったので、
ヘタレな自分は日本語版を観よう。

*ちなみに英語版previewで、某金融機関の前に押しかけたムーア監督が、
“I actually here to make a citizen’s arrest”
と言ってるが、citizen’s arrest とは、市民逮捕とか私人逮捕などと訳され、現行犯などを司法警察職員ではない民間人が逮捕することです。ちなみに繁華街をパトロールしているガーディアン・エンジェルスなどのNPOの隊員も、護身術・救急救命法・刑事訴訟法など、市民逮捕の訓練を受けているそうです。

映画批評:
やじうまU.S.Aウォッチ

一部抜粋:


【映画】「これが資本主義だ」ームーア監督がウォール街風刺作品を披露
【評者:Farah Nayeri】
9月7日(ブルームバーグ):映画のマイケル・ムーア監督(55)が、政府救済を受けた銀行の本部へ空の布袋を持ち込もうとしながら「米国民の金を取り返しに来た」 と言う。

  風刺の効いた作風で知られる同監督の「キャピタリズム:ア・ラブ・ストーリー(原題)」が週末、ベネチア映画祭で披露された。2008年9月のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たんとそれに続いた7000億ドルの銀行救済の顛末(てんまつ)を描いた2時間のドキュメンタリーだ。
ムーア監督が描こうとするのは、同監督が「金融クーデター」と呼ぶウォール街の危機だけではない。作品は、さらに広範な資本主義そのものを糾弾する。

デリバティブの定義

  ウォール街への風刺が始まるのは後半に入ってからだ。この部分には、前半には見られなかった緊迫感がある。ウォール街を酷評し、効果的な風刺が散りばめられ爆笑を誘うほど面白い。

  ムーア監督は銀行救済を1つ1つ批判する。ポールソン前米財務長官が就任前にゴールドマン・サックス・グループの最高経営責任者(CEO)だったことが、「ゴールドマンなどお気に入りの金融機関を救済すると政権が決めた理由だ」と監督は言う(ゴールドマンの広報担当者は電子メールでの取材に対し、この部分に関するコメントを控えた)。

  作品の中では、事実と数字がすべてを伝える。ムーア監督は喜々としてこれを次々と出してくる。最後のシーンでは監督がウォール街で黄色いテープを張っている。テープには「犯罪現場、立ち入り禁止」の文字が見える。

(ファラ・ネイエリ氏はブルームバーグ・ニュースのライターです。この評論の内容は同氏自身の見解です)
原題:Michael Moore Blasts Bank ‘Coup D’Etat,’StateBailout: Review (抜粋)

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