朝5時15分に起床。昨日の旅の疲れが残り、睡眠不足気味。
身支度をしていたら、集合15分前になり、朝飯を食べる時間ない!
しょうがないので、日本から持参した、ウィダーインゼリーと、インスタント味噌汁で凌ぐ。

今日は国の施設を周るので、ネクタイ必須と言われていたが、忘れてしまったのでどうしようかと思っていたが、実際のところ、えり付きシャツであれば、ネクタイは不要らしい。なーんだ。。。

ということで、まずは軍病院へ。尿検査、血液検査、聴覚検査、X線検査、視覚検査、歯科検診などなど、日本の航空身体検査と同水準の検査を受ける。
視覚検査の診断機器は、トプコン製!かなり高価な医療器具が揃っていた。

※ただし、ここでもワイロが大活躍。
視覚検査の順番を最初にするのに、ワイロを渡したりと、現地スタッフが大活躍。
いわく、”This is Indonesian style” だそうです。
軍や役人の力が強いインドネシアならでは。

その次は、脳波の検査をする為に、空軍病院(AEROKLINIK)へ。
ここの建物は、建物の作りや調度品が、オランダ植民地時代の将校クラブのようなゴージャスな雰囲気を醸し出していた。患者も空軍の偉い人ばかりのようで、赤や緑色に模様の入った派手なバスローブを着た軍幹部ばかり。
一室に招かれて、インテリっぽく西洋アクセントの英語を話すドクターと、数名の空軍病院スタッフにより、脳波の検査が行われた。
日本で経験したのと似ていたが、目を開けたり閉じたり、フラッシュライトを点滅させたり、急激に呼吸をさせたり、と、かなり積極的に検査されたが、結果は合格。

次は、航空局で、英語、航空法規、C-172の試験だが、その前に、空腹で死にそうであることを伝えて、現地のレストランに連れて行ってもらい、たらふく食した。
カレーと肉のスマトラ風のお店で、一番有名なお店らしい。ただし観光客がいなかったところを鑑みるに、現地の人の間で有名ということなんだろう。写真は、現地スタッフ(24才)のアユさん。

運転手さんが自慢してた、インドネシア・スタイルのコーヒーも飲んでみる。「Kopie」というらしい。コーヒー豆が粗挽きでリッチに入っており、どちらかというとココアに似ている。これに沢山、砂糖を入れて飲むのがインドネシア・スタイルだそうだ。コーヒー、カカオ、茶の産地だけあって、かなりの絶品だった!

最後が、本日の山場となる、航空局での試験。
英語の試験は、60分のところ20分で終わるくらい簡単だった。
その後の、「インドネシア航空法規」の試験や、C-172操縦系統に関する試験は、問題が英語とかいうより、現地の法律という面で難しかった。。。
ここでも、ワイロが大活躍していた。そういう国なのでした。。。
余談だが、航空局のオフィスは、いわばインドネシアの霞ヶ関に当たるような役所なのだが、局員のPCにはOffice2008が入っており、各人にHPのインクジェットプリンターが与えれているなど、オフィスはかなり近代的だった。iTuneでMP3を聞いている役人や、デジカメ画像の整理にいそしむ役人などの姿も見受けられたが。

その後、18時から19時半にかけては、ジャカルタに来ていた会長と夕飯を共にし、ホテルの説明を受ける。プール、サウナ、スポーツジム、ジャズやピアノの生演奏(日本で言うならば、銀座のクラブのような感じだが、イスラム教国なので、ほとんど酒が置いてなく、ミネラルウォーターでよい。)、レストラン二箇所あり、で、訓練さえなければ、バカンスに没頭できる状態であることが判明。これは惜しいww
そして会長の武勇伝を聞く。すごい人物!

20時からは、元航空管制官と1 on 1 で、ATC(Air Traffic Control)の練習。いわゆる航空無線通信。英語ができる訓練生なので、コミュニケーションがスムーズで、かなり上達した(はず)。ただ必死に考えてやっと口からでてくるレベルなので、初日としては上出来だが、とても操縦中にスラスラ出てくるレベルではない。。。自主訓練が必要。
この教官は、ガールフレンドが5人くらいいるとかで、持参したノートPC上のYahoo! Messengerで同時に二人の子とライブチャットをしたり、Blackberryで女の子からのメールに返信したりと、長年のコントロール・タワーでの経験で培った、「多方面からの通信トラフィックを仕分ける能力」の健在ぶりを見せ付けていた。

なおインドネシアでは、人口の8割がイスラム教徒のイスラム教国として、一夫多妻制が認められているが、こういうことなのか。

イスラム教では、預言者ムハンマドが複数の妻をめとったことにならい、男性は4人まで妻を持つことが認められている。有名なケースとしては、スカルノ初代大統領夫人ことデヴィ夫人など。
一方、インドネシア親族法では、[1]妻が身体障害者か不治の病気、[2]子供ができないなどの例外的な場合に限ってのみ、夫婦間の合意を要件として、一夫多妻を認めると規定しているが、厳格には守られておらず、届出のない、事実上の一夫多妻制が広まっている模様だ。

うーむ。経済的に豊かなものは、多くの女性を養う義務がある、と解するのは、反面、金持ちほど愛人を多く持つ、ということの言い換えに過ぎないような気も。。。

明日は、6:30から実機訓練なのでかなり楽しみ&不安!!
てか、毎日、6時から22時くらいまで訓練とは・・・限られた渡航時間の有効利用としても、かなりハード!空いた時間も、法規やATCなどの自習に費やさねばならず、意図せず英語が上達しそうな予感。

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