ハゲタカ劇場版、観ました。
「俺は、お前だ。」

鷲津さんが太って、芝野さんが痩せてました。
ドラマ版を観ていない方には意味不明なシナリオだったかも。
個人的には大好きですが、残念ながら、あまりヒットはしなそうですね。
BNPパリバショック、リーマンショック、サブプライム、CIC、派遣などなど社会問題をちょっとがんばって詰め込みすぎだった感があります。

相場操縦が横行しており、2年後くらいに証券取引等監視委に課徴金納付勧告出されちゃうのではないかと、ドキドキする場面も。

細部についてコメントすると・・・
ビーオーエー銀行というのは、バンカメのことですね。
あとファンドの解約は通常、翌日入金というのは現実にはありえず、約款に則り、申込み日より3~5営業日目くらいと決まっているため、運用している証券を資金化する猶予があります。また大口の解約申込については、ファンドマネージャーに申込を受けていいか確認を取るという実務取扱規定があるのであのような場合には、担当営業員から連絡来ますね。(日本株だと流動性が低く資金化が困難な中小型株ファンドなどでは10億以上の解約申込などについてこのような条項が入っていて、資金のショートを防ぐ。資金化しにくい資産に投資するファンドの場合は、四半期に一度の特定日にしか解約を申込めないなど、より厳しい解約制限条項も設けられてますね。)。
さらに、万が一資金がショートした場合には、ファンドの信託銀行(受託)との間にクレジットラインがあるので、通常は資金を手当てしてもらえます。
そもそもファンドは通常、信託やSPCなどの各種スキームにより倒産隔離が為されており、販売会社や組成主体、運用主体のクレジットへのダイレクトな影響はありえません。実際に200億が即日ダイレクトに会社の資金繰りにヒットすることは考えにくいですね。

などなど色々と考えさせられる点が多くて、それなりに面白かったです。

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